貯金をしたいと思っているのに貯まらない。そんなあなたはこの条件に当てはまっていませんか?貯まる人と貯蓄ができない人は何が違うのでしょうか。 貯金が貯まっていく人は、貯まらない人とは全く違う思考回路で生活しています。
待ちに待った給料日、やっと口座に給料が振り込まれました。1か月間がんばった成果です。給料日くらいはおいしいものを食べに行こう!・・・翌日。カードの支払いのためにお金置いておかないといけないけどまだ余裕。買い物にでも行こうかな。・・・1週間後。だんだん財布の中も寂しくなってきました。でもカードの支払いもできたし、たぶん少しは貯金にまわせそう。・・・3週間後。カードも結構使ってしまった。あと1週間なんとか乗り切ろう!今月も貯金はできなさそうだけど、まあいっか。
こんな経験、よくありませんか?月の途中でお金が尽きたらクレジットカード払いを利用してお金を使い続ける人もたくさんいますよね。私にもそんな経験がありました。翌月にはカードの支払いが貯まりに貯まって、現金がないからまたクレジットカードで難を逃れるという悪循環。家計が自転車操業になってしまっています。あぁ恐ろしい…
この人は、収入がいくら増えたとしても貯金できません。なぜなら、”収入-支出=貯金”と考えているからです。収入を100とすると支出も100になるからです。下手をすれば支出は110や120なんてこともあります。貯金にまわせるお金はというと、全く無しか、マイナスですよね。もしこの人の収入が2倍になって急に200になったとします。支出が100のままだと貯金は100ずつできるはずが、間違いなく支出も200になるのです。
その点、貯金ができる人は発想が逆なのです。つまり家計の考え方が”収入-貯金=支出”と考えています。収入から一定金額の貯金を差し引いた残りが支出(使えるお金)と考えているのです。貯金ができる人は、収入がいくらだろうと関係ありません。先に貯金にお金をまわすので、残ったお金しか使わないからです。
国の制度はよくできています。税金を可能な限りたくさん、そして自動的に納める方法を採用しています。サラリーマンの場合は所得税や住民税、社会保険料などを天引きされてからお金が入るので、納税意識は低いのではないでしょうか。せいぜい、毎月渡される給与明細を見て「住民税も厚生年金も高いな~」と思うくらいだと思います。
よく考えてみてください。天引きされずに、額面のまま給料を支給されてから税金や年金を毎月必ず納付する自信ありますか?先に支払うべきお金を払っているという安心があるから残りは自由に使えるのです。
この仕組みを自分自身の家計に取り入れるのです。目安として手取り額の10~20%を自分で天引きしてください。手取りが毎月20万だとすれば、2万円~4万円を先に貯金してしまうのです。もし会社に積立金制度があれば利用しない手はありません。貯金まで一緒に天引きしてくれるからです。
ただし、いきなり手取りの10%や20%を貯金にまわすことはおすすめしません。3カ月もしないうちに我慢できずに手をつける可能性大です。始めは手取りの5%くらいからにしておいて、慣れてきたら増やせばいいのです。
「そうは言っても毎月必要な出費が多いから無理なんです!」という声が聞こえてきそうですが、ちょっと考えてみてください。じゃああなたは来月から所得税が増えたらもう生活できないのでしょうか?そんなことないですよね。本当に必要な出費なのか、本気で見直しますよね?スマホ代はもっと安くならないか。毎日コンビニで無駄なちょこちょこ買いしてないだろうか・・・と。
目的があると挫折しにくいものです。貯めたお金の使い道は、決めておいた方がいいでしょう。なんとなく貯金がないのが不安だからという理由で貯め始めると、貯金が楽しくなくなってしまいます。たとえば、50万円で海外旅行に行くと決めます。この場合は貯金額が100万円になった時に海外旅行に行くと決めれば貯金を使って目的を達成しても残額が0円にはなりません。
スマホで口座残高を毎日チェックする習慣がつくと貯蓄体質に近づきます。自分天引きを始めると、出費にも気を使い始めます。今は銀行口座と連携している家計管理アプリがたくさんありますので、毎日チェックするのも簡単です。ダイエットをする人は毎日体重計に乗るのと同じで、貯金をする人も毎日口座残高をチェックしましょう。